食への不安感が社会に広がる昨今。
スクスクのっぽくんでは、子どもたちの成長をサポートする立場として、食の安全や栄養に関する座談会を行うことに致しました。育ち盛りのお子様を持つ主婦の皆さんと管理栄養士の磯村優貴恵さんをお迎えして、お話を伺いました。
佐藤
うちの子は6年生なんですけれど、好き嫌いが多くて給食をあまり食べてこないんです。その代わり帰宅してからお菓子をすごく食べてしまって。最初はお菓子をあまり食べさせないようにと思っていたんですが、昼食を十分に食べていないのならと思って、お菓子を食べさせちゃっていますね。でも、夕食はちゃんと食べさせるようにしています。
磯村
どんなお菓子を食べているんですか?
佐藤
おせんべいが好きなようです。スナック菓子よりは良いかなとは思っているんですが。
磯村
そうですね。でもおせんべいでも油分は多くなってしまいますね。
高橋
うちの2人の子どもも、毎日1袋はスナック菓子を食べています。
田中
うちの子は3人とも体が大きくて、朝食も給食もたくさん食べていますが、校から帰ってくると「お腹すいたー」と言うので、お腹にたまるものをと思って、さつま芋を蒸かしたりしますね。
高橋
うちの子はさつま芋だったら食べようとしないなあ。やっぱりスナック菓子が好きみたいで(笑)。すごくお腹がすいていない限り、好きなものしかおやつに食べようとしないです
佐藤
本当はお菓子よりもさつま芋とか、トウモロコシとかを食べてくれるといいですよね
磯村
どうしてもお子さんはお菓子が好きですよね。でもお菓子には添加物が多く含まれているので注意が必要なんです。特に「○○リン酸」というように、名前に「リン」が付く添加物を多く摂ると、体内のミネラルバランスを崩してしまったり、カルシウムなども体の外に排出してしまうんです。
佐藤
気をつけないといけないですね。
磯村
普段の食事から皆さんがどのくらい「リン」を摂っているかと言うと、ほとんどの年代で、必要量の90%以上を食事から摂れています。これにプラスしてお菓子を多く食べると、リンの必要摂取量は軽くオーバーしてしまうんです。リンを多く摂ると、体内の様々な栄養素を一緒に引き連れて排出してしまうので、気をつけた方が良いですね。せっかく摂取した様々な栄養素を外に出してしまってはもったいないですから。
田中
お菓子を食べることで添加物を摂ってしまうことは分かっていましたが、必要な栄養素まで体外に排出されているとは知りませんでした。
磯村
「リン」自体は決して悪い栄養素ではなく、体にとって不可欠な栄養素ではあるんです。しかし、お米などに多く含まれる栄養素なので、日本人の食卓の中では摂取しやすい栄養素です。食事に加えてお菓子を多く食べてしまうと、摂り過ぎということになるので、お子さんのおやつには、ぜひ気を配ってあげて下さい。
お菓子に含まれる「◯◯リン酸」など「リン」がつく添加物に注意しましょう!摂り過ぎると体内のミネラルバランスが崩されてしまいます。