食への不安感が社会に広がる昨今。
スクスクのっぽくんでは、子どもたちの成長をサポートする立場として、食の安全や栄養に関する座談会を行うことに致しました。育ち盛りのお子様を持つ主婦の皆さんと管理栄養士の磯村優貴恵さんをお迎えして、お話を伺いました。
高橋
うちの子は7歳の男の子なんですけれど、朝から甘いものを食べたがるんです。なので、少し甘みのあるコーンフレークなどを出しているのですが、お団子などが目についたりすると「朝ごはんはお団子でいい」となってしまって。うちの朝食はご飯ではなくパンとちょっとしたおかずなんですが、パンを食べずに甘いものばかりを欲しがるんですよね。
田中
うちの朝食は、クリームパンやジャムなど、甘いものだとすごく食がすすむので、甘いものを出しています。甘いものを与えるのは良くないかなと思いながらも、食べないよりはいいのかなって。
佐藤
子どもって、チョコクリームとか、こってりしたものを欲しがりますよね。うちも朝ごはんにはそういうものが多いです。
磯村
朝に食べる習慣はとても大事なんです。学校の授業に集中するために、しっかりエネルギーをつけるという意味で大切なので、皆さんのように「食べる」ということを習慣にされていることは良いですね。
高橋
朝食のメニューはどのようなものが良いのですか?
磯村
メニューは、子どもの好みに全部まかせてしまうと、どうしても甘いものが止まらなくなってしまいます。白いお砂糖って、少し中毒性のようなものがあって、どんどん食べたくなるものなんです。なので、「これを食べたら、甘いものもあげるね」という風に、甘いものはご褒美的に少しあげるのがいいかもしれませんね。あとは、コーンフレークを食べるのでしたら、フルーツを混ぜてみると栄養のバランス面でいいですね。
高橋
うちの子もコーンフレークは好きですね。牛乳もかけるから栄養的にもいいかなと思って、よく食べさせています。一応、野菜と卵やウインナーと、野菜ジュースを1杯は必ず一緒に出していて、それに加えてパンも出すんですが、パンはクリームパンだったり食パンだったり、子どもの好きなものを選ばせてあげています。出されたものは一応全部食べなさいということにはしています。野菜ジュースもすごく甘いですよね。少しそれも気になっているのですが。
磯村
糖分の入った野菜ジュースは多いですね。野菜ジュースの種類としては、野菜そのままをジュースにした「ストレート」と書かれたものや、「濃縮還元」と記載されたタイプがあります。「濃縮還元」は、濃縮された液体を水やお砂糖で薄めて元の量に戻したものなので、甘いものが多いですね。「濃縮還元」タイプを選ぶときは、表示を見て、砂糖が使用されているかを確認するとよいと思います。
あとは、朝食メニューの決めた方として、学校の「給食だより」を参考にするのも一つの手です。給食の献立がパンなら、朝ごはんはお米にするなど、1日の中で主食のバランスをとるようにしましょう。夕食のおかずを考える時にもぜひ参考にしていただきたいですね。給食に揚げ物が出た日は、夕食に煮物を出すなどするとバランスがよくなります。
朝食を食べる習慣はとても大切。子供が好きな甘いものでいいので、まずはちゃんと食べましょう。栄養バランスを考えるなら、コーンフレークにフルーツを混ぜるのも手です。